トラボックスが「Fintoファクタリング」開始!最短翌日入金・手数料2%~で中小企業の資金繰りを革新する新サービスを徹底解説

石井英治 ファクタリング

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トラボックスが「Fintoファクタリング」をリリース――請求書を最短翌日現金化し、経営の安定を後押し

物流DXプラットフォームを運営するトラボックス株式会社(東京都渋谷区)は2025年9月25日、中小企業向け資金調達サービス「Fintoファクタリング」を正式に提供開始したと発表しました。売掛金を資金化するファクタリングを二者間方式で提供し、取引先に知られずに最短翌日で資金を受け取れる点が特徴です。プレスリリースによると、手数料は2%~9.5%と業界最低水準を掲げ、初期費用・月額費用はゼロ。上限のない買取額設定で、建設・製造小売・運送など多業種がすでに試験導入しているとのことです。PR TIMESプレスリリース

背景:ゼロゼロ融資返済とコスト高が中小企業の資金繰りを圧迫

コロナ禍で広く利用された「ゼロゼロ融資」の返済が本格化する2025年、中小企業は運転資金の手当てに頭を抱えています。原材料費や電力料金の高止まり、ドライバー不足による物流コスト上昇が複合的に利益を圧迫し、銀行融資審査のハードルも上がりつつあります。こうした状況を受け、迅速かつ借入を伴わない資金調達手段としてファクタリングへの注目度が高まっています。

ファクタリングとは何か――借入ではなく債権譲渡による資金化

ファクタリングは、企業が取引先へ発行した売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却し、期日前に資金を受け取るサービスです。借入と異なり

  • 信用情報への照会・記録が残らない
  • 担保・保証人が不要
  • 取引先に通知しない二者間方式なら導入ハードルが低い

という利点があります。近年はAI審査やオンライン完結型が増え、資金化までのスピードが加速しています。

「Fintoファクタリング」の主な特長

公式サイトによると、Fintoファクタリングは以下の特長を備えています。サービスページ

  1. 最短翌日で入金可能なオンライン審査(最速30分審査完了)
  2. 調達上限なし・下限なしで柔軟に活用
  3. 手数料2%~9.5%、初期・月額費用ゼロ
  4. 取引先に通知しない二者間ファクタリング
  5. 上場企業グループ運営によるガバナンスと安心感
  6. 専任担当者による導入サポート

導入が期待される業種とユースケース

プレスリリースで紹介された先行ユーザーの声からも、幅広い業種での活用が想定されます。

  • 建設業:工事完了から入金までのタイムラグ解消に活用
  • 製造小売業:季節在庫の仕入れや取引先の支払遅延リスク対策
  • 運送業:燃料費高騰期のキャッシュ確保と車両メンテ費用の平準化

運送会社ネットワーク22,000社超を抱えるトラボックスならではの物流事業者サポートが強みになります。

「Finto」シリーズ全体像――請求・支払い領域をワンストップ化

Fintoブランドではこれまでに

  • クレジットカードで請求書を後払いできる「Fintoカード後払い」
  • 受取請求書管理クラウド「Finto請求受領」
  • 請求書の受取からデータ化・振込まで自動化する「Finto請求振込」

を展開してきました。ファクタリング追加により請求発行・受領・支払い・資金化の一連プロセスを網羅し、中小企業のバックオフィスDXと資金支援を同時に推進できます。

手数料水準と他社サービス比較

国内ファクタリング市場の手数料相場は5%~15%程度が一般的とされます。Fintoの2%~9.5%は「業界最安値水準」と掲げるだけあり、特に売上規模の大きい企業ほどコストメリットが大きいといえます。さらに、オンライン完結型の他社サービスでは審査資料アップロードのみで完了する簡便さが支持されていますが、Fintoは専任担当者のサポートを組み合わせることで、初導入企業の不安を軽減している点が特徴です。

トラボックスの成長戦略と物流DX市場への影響

トラボックスは2019年11月にVisionalグループへ参画し、運送マッチングプラットフォームの会員拡大とデータ活用を進めています。2024年の荷物登録件数は367万件超と国内最大級。今後はファクタリングを含む金融サービスを物流プレイヤーへ水平展開し、「物流×FinTech」で収益多角化を図る方針です。資金繰り支援はトラック運送業の働き方改革・車両維持コスト対策とも相性が良く、業界全体の生産性向上につながる可能性があります。

今後の展望――中小企業金融の選択肢拡大へ

国内ファクタリング市場は2025年に1兆円規模へ成長するとの予測もあります。Fintoファクタリングが低コスト・高速審査を実現したことで、銀行融資一本足打法だった中小企業にとって資金調達の選択肢がさらに広がります。政府の中小企業支援策やデジタルインボイス制度との親和性も高く、電子請求書・データ連携を通じた新しい金融ソリューションの創出が期待されます。

まとめ:キャッシュフロー最適化の鍵を握るFintoファクタリング

「Fintoファクタリング」は、コロナ禍後の資金繰り難に直面する企業に対し、スピード・低コスト・非通知という三拍子そろった調達手段を提供します。物流DXで培ったトラボックスの顧客基盤と、Visionalグループのテック力が融合することで、単なる資金化サービスにとどまらず、請求書データを起点にした経営支援プラットフォームへ進化する可能性も見えてきました。今後の動向に注目です。

記事ライター

石井英治

資金調達アドバイザーとして企業・個人の資金繰りのサポートを行う。モットーは「資金調達は安全で信頼できるサービスを選べ」。業界歴25年。
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