SBPS請求書カード払い完全ガイド|60日支払延長&手数料3%で資金繰り改善

石井英治 請求書カード払い
SBPS請求書カード払いとは?日本のオフィスでビジネスマンが請求書や決済ソリューションについて話し合う風景。

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SBPS請求書カード払いとは?基本のしくみ

「SBPS請求書カード払い」は、取引先から届いた請求書をクレジットカードで決済し、SBペイメントサービス(SBPS)が立替振込を行うBtoB向け支払サービスです。事業者は銀行振込の代わりにカード情報を入力するだけで、実際の資金流出をカードの引き落とし日まで先延ばしできます。最大60日※の支払猶予が得られるため、運転資金にゆとりが生まれ、突発的な仕入れや外注費にも柔軟に対応できます。公式サービスページ

仕組みはシンプルです。①バイヤー(貴社)が取引先から請求書を受領 ②バイヤーがSBPS請求書カード払いでカード決済 ③SBPSが貴社名義で取引先へ銀行振込――という三者間の流れなので、取引先に「カード払いを利用した」と知られることはありません。初期費用・月額費用は無料で、オンライン登録のみで開始できる点も魅力です。

ソフトバンクグループの安心感

運営会社はソフトバンクグループの決済事業者であるSBペイメントサービス株式会社です。大手通信グループの与信・セキュリティ体制がバックにあることで、倒産リスクやサポート面の不安を低減しながら利用できます。企業規模が小さいベンダーと比べ、長期的にサービスが継続される見込みが高いことも導入企業から評価されています。

メリット:資金・業務・コストの三拍子

①資金繰りを最大60日延長

銀行振込の場合、期日までに現金残高を用意しなければなりません。一方カード決済であれば締め日から翌月以降の引き落とし日まで支払いを繰り延べできるため、売上入金と支払のタイミングを合わせやすくなります。黒字倒産の回避や新規投資への資金確保など、経営判断の自由度が向上する点が最大のメリットです。

②経理DXと振込手数料削減

振込先ごとに口座番号を入力したり、FBデータを作成したりといった煩雑な作業は不要になります。カード明細に費目を紐づければ仕訳も一括処理でき、毎月の振込手数料(168円~880円程度/件)の削減効果も見込めます。少人数で経理を回すスタートアップや多拠点展開の企業ほど恩恵が大きいでしょう。

③初期・月額0円&手数料3%※

SBPS請求書カード払いは初期費用・月額ともに無料で、決済ごとに3%(税抜)の手数料のみ。最低手数料600円が設定されているため、小口決済でもコストを試算しやすい設計です。ファクタリング(5~10%が相場)や短期借入と比較しても費用負担が軽く、担保や保証人も不要です。

デメリットと注意点

カード利用限度額に依存

支払可能額はクレジットカードの利用枠内に限定されます。高額の仕入れや大型投資で限度額を超える場合は、限度額引き上げ申請や複数カードの併用が必要です。審査に時間がかかることもあるため、早めに与信枠を調整しておくと安心です。

手数料とポイント還元率の逆転

カードポイント(例:1%)より決済手数料(3%)の方が高いため、ポイント目当てでの大量決済はかえってコスト増になる場合があります。手数料は経費計上できるものの、実質的負担を抑えるには支払サイト延長や事務効率化によるキャッシュ創出効果と合わせて評価しましょう。

利用できない請求書がある

借入金返済・税金・反社会的取引など、カード会社が禁止する用途の請求書は決済対象外です。またインボイス制度下では、取引先が発行した適格請求書の保存が必要で、カード明細だけでは仕入税額控除を受けられません。請求書の保存義務を忘れずに対応しましょう。

導入から支払いまでの流れ

  1. 公式サイトの登録フォームに会社情報・カード情報を入力
  2. オンライン本人確認と社内審査(最短即日)
  3. 審査完了メール受領後、管理画面にログイン
  4. 支払先・請求書情報を入力しカード決済を実行
  5. SBPSが即日~数営業日で取引先へ振込
  6. カード会社の引き落とし日に自社口座から支払い

すべてブラウザ上で完結し、紙の申込書郵送や取引先の同意取得は不要です。

料金体系と対応カードブランド

基本手数料

  • 決済手数料:3%(税抜)
  • 最低手数料:600円/取引
  • 初期費用・月額費用:無料

手数料は2025年10月時点の公表値で、将来変更の可能性があります。

対応ブランドと今後の拡大予定

2025年10月現在、JCBブランドで利用可能です。Visa・Mastercardは2025年内対応予定と案内されており、順次ラインアップが拡大します。法人カードに加え個人事業主の個人名義カードでも申し込める点は他社と比較した優位点です。ブランド追加時期は公式発表を随時確認してください。

よくある質問(FAQ)

  • Q. 取引先にサービス利用が知られますか?
    振込依頼人名を自由に設定できるため、取引先からは通常の銀行振込と同じように見えます。
  • Q. 個人事業主でも利用できますか?
    法人・個人事業主ともに登録可能です。ただしカード会社や業種によっては審査に時間がかかる場合があります。
  • Q. インボイス制度への対応は?
    カード明細は適格請求書の代替にはなりません。取引先から受領したインボイスを必ず保管してください。

まとめ:資金繰りと経理効率化を同時に実現

SBPS請求書カード払いは「支払サイトを伸ばしたい」「振込事務を削減したい」といった中小企業・スタートアップの課題を手軽に解消する選択肢です。初期・月額0円、低手数料で導入ハードルが低い一方、カード限度額や手数料負担など留意点もあります。導入にあたっては利用額・支払サイクルをシミュレーションし、キャッシュフロー改善効果を具体的に試算することが成功のポイントです。公式サイトの最新情報を確認し、貴社に最適な資金戦略として活用してください。

記事ライター

石井英治

資金調達アドバイザーとして企業・個人の資金繰りのサポートを行う。モットーは「資金調達は安全で信頼できるサービスを選べ」。業界歴25年。
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